VESA規格とは|壁掛けやアームに使うネジ穴の見方

VESA規格とは|壁掛けやアームに使うネジ穴の見方

モニターをアームに付けたい、壁に掛けたい。そんな時に最初に確かめるのが、背面のネジ穴の規格です。ここが合っていないと、金具を買っても取り付けられません。

結論:モニターの仕様表で「VESA」の欄の数字(ネジ穴の間隔)を確かめ、アームや金具が同じ間隔に対応しているかを見ます。間隔に加えて、重さの上限、ネジの太さと長さ、背面の形の3つも合わせて確かめると、取り付けの失敗を防げます。

VESAは、取り付け穴の位置をそろえるための決まり

VESAは、ディスプレイの規格を定めている団体の名前です。この団体が決めた取り付けの規格に沿っていれば、メーカーが違っても、同じ間隔に対応した金具が候補になります。ただし、重量・ネジ・背面形状の適合も必要です。モニターの背面に、正方形の角の位置にネジ穴が4つ並んでいれば、この規格に沿った取り付け穴の場合があります。仕様表の表示で確かめてください。

売り場や仕様表では「VESA対応」「VESAマウント」などと書かれます。この表示が無いモニターは、背面にネジ穴が無いか、あっても規格に沿っていないことがあり、そのままではアームや壁掛けに使えません。

「100×100」の読み方

仕様表には「VESA 100×100mm」のように、2つの数字が書かれています。これはネジ穴の間隔で、左が横の間隔、右が縦の間隔です。単位はmmです。

表記の例意味
75×75横75mm・縦75mmの間隔でネジ穴が並ぶ
100×100横100mm・縦100mmの間隔でネジ穴が並ぶ
200×200など大きく重い画面で使われる、広い間隔

アームや金具の側にも「対応VESA 75×75・100×100」のように、取り付けられる間隔が書かれています。モニターの間隔が、この中に含まれるかを最初に確認します。数字が見つからない時は、背面の穴の中心から中心まで測ると間隔の参考になりますが、実測だけでVESA対応とは判断せず、取扱説明書かメーカーに確認してください。

取り付け穴が4つのものに加えて、大きな画面では横長の長方形に穴が並ぶ間隔もあります。この場合、横と縦の数字が違う値で書かれます。数字の順番を逆に読むと、対応していない金具を選んでしまうので、左が横、右が縦と覚えておいてください。

間隔が合っても、取り付けられないことがある

ネジ穴の間隔が合っていても、次の点が合わずに取り付けられないことがあります。買う前に1つずつ確かめてください。

  • 重さ:アームや金具には、支えられる重さの範囲があります。モニターの重さは、スタンドを外した本体だけの値で比べます。仕様表には「スタンド含む」「本体のみ」の両方が書かれていることがあります
  • ネジの太さと長さ:付属のネジがモニターのネジ穴に合わない場合があります。長すぎるネジを無理に締めると、内部を傷めるおそれがあります。必要なネジの太さと長さは、モニターの取扱説明書で確かめてください
  • 背面の形:背面が丸く膨らんでいたり、ネジ穴が奥にくぼんでいたりすると、金具の板が当たって固定できないことがあります。この場合、間に挟むスペーサーが付属している機種もあります
  • 端子の位置:金具を付けると、背面の端子にケーブルが差しにくくなることがあります

ネジ穴が無いモニターを付けたい時

背面にネジ穴の無いモニターでも、本体を挟んで固定する別売りの取り付け具を使えば、アームに付けられる場合があります。ただし、取り付け具が対応する画面のサイズや厚みには範囲があり、すべての機種に合うわけではありません。

挟んで固定する方法は、画面の縁や背面に力がかかります。取り付け具のメーカーが対応を確かめている機種かどうかを確かめ、モニターのメーカーがこうした使い方を認めているかも取扱説明書(メーカーのサポートページ)で見ておくと安心です。

壁掛けにする時は、壁の側も確かめる

壁に掛ける場合は、モニターと金具が合っていても、壁が重さを支えられるかが別の問題になります。壁の中に下地があるか、金具のネジがその壁の材料に合っているかで、安全に取り付けられるかが変わります。賃貸の住まいでは、壁に穴を開けてよいかも先に確かめてください。

壁掛けにすると、あとから配線を変えるのが手間になります。電源とケーブルの通り道を、取り付ける前に決めておくと、見た目もすっきりします。

壁の材料や下地の位置が分からない時は、無理に自分で取り付けず、住まいの管理会社や施工の専門の業者に相談するのが安全です。壁掛けの金具には、画面の角度を変えられるものと、壁にぴったり固定するものがあります。見る位置が決まっているなら固定するもの、座る場所が変わるなら角度を変えられるものが向いています。

買う前のチェックリスト

  1. モニターの仕様表の「VESA」の欄の数字
  2. アーム・金具の対応VESAの数字に、モニターの数字が含まれるか
  3. スタンドを外した本体の重さが、アーム・金具の対応範囲に入るか
  4. 必要なネジの太さと長さ(取扱説明書)
  5. 背面の形と、端子の位置

取り付ける時の手順と、気をつけたいこと

取り付け前に電源を切り、電源線と映像ケーブルを外します。作業時の画面の向きや支え方は、モニターの取扱説明書に従ってください。画面を下に置ける機種でも、湾曲画面などでは専用の梱包材を使う指定があるため、一律に平らな机へ伏せないでください。

  1. 付属のスタンドを外す(外し方はモニターの取扱説明書で確かめる)
  2. 金具の板を背面のネジ穴に合わせ、4か所のネジを少しずつ順に締める
  3. アームの側に金具を取り付け、モニターがしっかり固定されたかを確かめる
  4. ばねの調整機構があるアームは、説明書に従ってモニターの重さに合わせる

1か所だけを強く締めてから次に移ると、板が斜めになり、残りのネジが入りにくくなります。ネジの順序と締め付けの強さは説明書に従い、無理に締め込まないでください。大きく重いモニターは、2人で持ち上げて取り付けると落とす心配が減ります。

アームの硬さの調整が合っていないと、手を離した時に画面が下がったり、跳ね上がったりします。調整のしかたはアームの取扱説明書に書かれているので、モニターを付けたあとに確かめてください。

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