モニターを縦に置いて使う|ピボットが向いている作業と設定
モニターを90度回して縦長にする使い方を、ピボットと呼びます。長い文書やコードを上下に送る回数が減るので、作業の内容によっては横置きより楽になります。
結論:縦置きは「上から下へ読む作業」に向いています。動画やゲーム、横に広い表には向きません。縦置きできるかはモニター本体とスタンドの両方の対応で決まるので、手持ちのモニターが対応していなければ、アームや別のスタンドで縦にする方法もあります。
縦長の画面で楽になる作業
文章やウェブページは、上から下へ読み進めます。横置きの画面だと、左右に余白が残る一方で、上下は少ししか表示できません。縦にすると、同じ画面で一度に見える行数が増え、スクロールの回数が減ります。
| 作業 | 縦置きの相性 | 楽になる点 |
|---|---|---|
| プログラムのコードを書く | よい | 関数の全体を一度に見られる |
| 長い文書・契約書を読む | よい | ページの上下を行き来しにくい |
| ウェブページの確認 | よい | スマホに近い縦長の見え方で確かめられる |
| チャットやSNSの画面 | よい | 流れてくる投稿を長く追える |
| 表計算 | 表による | 行の多い表は向くが、列の多い表は窮屈 |
| 動画・ゲーム | 向かない | 横長の映像の上下に大きな余白が出る |
1台を縦にするか、横置きの隣に縦を足すか
縦置きは、1台だけで使うより、横置きの画面の隣に添える使い方のほうが取り入れやすい場合があります。たとえば、横の画面で作業をして、縦の画面に資料やチャットを出しておく形です。
1台だけで縦にすると、動画を見たり横に広いアプリを使ったりする時に不便を感じます。仕事の大半が読む・書く作業なら1台でも成り立ちますが、迷うなら、いったん縦にして数日使い、戻す必要があるかを試してください。スタンドが対応していれば、回して戻すのに道具は要りません。
2台を並べる場合は、縦と横の画面の高さがそろわない点にも気をつけてください。横置きの画面の中央と、縦置きの画面の中央が同じ高さになるように置くと、目線の移動が少なくなります。付属のスタンドで高さを合わせきれない時は、アームを使うと位置を細かく調整できます。どちらを左に置くかは、よく使う手や、資料を見る頻度で決めると自然です。
縦の画面を補助に使うなら、メインの画面より少し小さくしてもかまいません。机の奥行きが限られている時にも取り入れやすくなります。
そのモニター、回せますか?
縦置きは、スタンドが回せるだけでなく、モニター本体がその向きでの使用に対応していることも必要です。放熱や設置方向の制限を取扱説明書で確認してください。仕様表に「ピボット」「回転」と書かれていれば、付属のスタンドのまま縦にできます。書かれていなければ、回すと本体や台に当たったり、倒れやすくなったりするので、無理に回さないでください。
- 付属のスタンドが対応している:画面を一番高い位置まで上げてから回す機種があります。机に角が当たらないよう、回す前に高さを上げてください
- 付属のスタンドが対応していない:本体が縦置きに対応し、取り付け穴・重量・画面サイズが合えば、回せるアームやスタンドへ付け替える方法があります
回す向き(右回りか左回りか)が決まっている機種もあります。取扱説明書(メーカーのサポートページ)で確かめてから回してください。
画面の向きを変える設定
モニターを物理的に回しただけでは、表示は横向きのままです。PC側で「画面の向き」を縦に変えます。
- Windows:「設定」の「システム」の「ディスプレイ」で、回したモニターを選び、「画面の向き」を「縦」または「縦(反対向き)」にします。どちらにするかは、回した向きに合わせます
- Mac:「システム設定」の「ディスプレイ」で回したモニターを選び、対応するディスプレイに「回転」の項目が表示される場合は角度を選びます
Windowsでは、確認画面で「変更の維持」を選びます。画面が読みにくくなったら「元に戻す」を選ぶか、自動的に戻るまで待ちます。Macでは確認画面の「確認」を選び、戻す時は「回転」を「標準」にします。項目名や対応状況はOSのバージョンと機器によって違います。
縦にすると変わる見え方
液晶のパネルは、見る角度によって色や明るさが変わります。横置きの時に左右から見て気にならなかった変化が、縦にすると上下の方向に来るため、画面の上の方と下の方で色が違って見えることがあります。どれくらい変わるかはパネルの種類によるので、文字を読むだけなら気にならない場合もあります。
もう一つは画面の上端の高さです。縦にすると画面の上の端が高くなり、見上げる姿勢になりがちです。上の方を見る時に首がつらいなら、モニターの位置を下げるか、少し小さい画面を縦にすると楽になります。
縦にした時の画面の大きさと解像度の考え方
縦にすると、横置きの時の「横幅」がそのまま「高さ」になります。横置きで大きく感じなかった画面でも、縦にすると上下に長くなり、首を上下に動かす範囲が広がります。横置きで使っていた画面を縦にする時は、高さが自分の目線の範囲に収まるかを先に確かめてください。
解像度も、縦にすると縦と横の数字が入れ替わります。たとえば横置きで横1920×縦1080の画面は、縦にすると横1080×縦1920になります。横の幅が1080の点の数になるので、横に広いウェブページやアプリでは、表示が窮屈になったり、スマホ向けの表示に切り替わったりする場合があります。
文字を小さく詰めて表示したい人は、解像度の高い画面を縦にすると一度に見える行がさらに増えます。反対に、文字が小さすぎて読みにくい時は、表示の拡大率を上げて調整します。縦置きは「何行見えれば楽か」で考えると、画面の選び方が決めやすくなります。
ノートPCの画面は横向きのまま、外付けのモニターだけを縦にする使い方もできます。この場合は、PCの設定で外付けのモニターだけを縦に変えます。マウスのカーソルが画面の間をまたぐ位置は、ディスプレイの配置の設定で、実際の置き方に合わせて調整できます。
縦置きを試す前のチェック
- 本体が縦置きに対応し、スタンドまたは対応するアームで安全に回せるか
- 回した時に、上の端が高くなりすぎないか(机と椅子の高さで確かめる)
- 縦で使うアプリが、縦長の画面で見やすく表示されるか
- 横置きに戻したくなった時、すぐ戻せるか


