モニターのスピーカーは使える?音が出ない時の設定と外付けとの違い
スピーカー内蔵のモニターなら、机の上に別のスピーカーを置かずに済みます。一方で「つないだのに音が出ない」という声もよく聞く部分です。使える場面と、音が出ない時に見る場所をまとめます。
結論:内蔵スピーカーで足りるかは、実際の音量と声の聞き取りやすさで判断します。音が出ない時は、まず「音を出す先」がモニターになっているかをPC側で確かめてください。音楽や映画で物足りなければ、外付けのスピーカーやヘッドホンを検討してください。
スピーカー付きかどうかは、仕様表で見分ける
モニターには、スピーカーが付いている機種と付いていない機種があります。見た目では分からないことが多いので、仕様表の「スピーカー」「オーディオ」の欄を見てください。付いていない機種でも、イヤホンをつなぐ端子だけはある場合があります。
もう一つ確かめたいのは、音がどの線で届くかです。HDMI、DisplayPort、USB-Cの映像の線は、音も一緒に送れます。VGAの線だけでは音声を送れません。VGA接続でも、別の音声ケーブルを使って内蔵スピーカーを鳴らせる機種があります。USB-Cは端子の形だけでは映像・音声の対応が分からないため、PC・ケーブル・モニターの対応を確認してください。
内蔵スピーカーで足りる使い方、足りない使い方
| 使い方 | 内蔵スピーカー | 理由 |
|---|---|---|
| ウェブ会議の相手の声 | 声の聞き取りやすさで判断 | 人の声が聞き取れれば用が済む |
| 通知音・操作音 | 聞こえるかで判断 | 音の質はあまり問われない |
| 動画をながら見する | 機種による | 音量と聞き取りやすさの差が出る |
| 音楽・映画を楽しむ | 物足りない場合がある | 低い音が出にくい場合がある |
| ゲームの足音を聞き分ける | 機種や聞く位置による | 音の方向が分かりにくい |
モニターの本体は薄いので、スピーカーも小さなものになりがちです。どこまで出るかは機種によって違うため、音の質を重視するなら、試聴できれば、ふだん使う音量で声や音楽を聞いて判断してください。出力の値だけで音質の良し悪しは決まりません。
音が出ない時、最初に見るのはPCの「出力先」
モニターをつないでも、PCは元のスピーカー(ノートPCの本体など)から音を出し続けることがあります。音の出力先は自動で切り替わる場合もあれば、手で選ぶ必要がある場合もあります。
- Windows:画面右下のスピーカーのアイコンから、音を出す機器を選べます。「設定」の「システム」の「サウンド」からも選べます。一覧にモニターの名前が出ていれば、それを選んでください
- Mac:「システム設定」の「サウンド」の「出力」で、モニターを選びます。メニューバーの音量のアイコンからも切り替えられます
一覧にモニターの名前が出てこない場合は、線がつながっていても音の信号が届いていない可能性があります。次の項目を順に見てください。
出力先を選んでも鳴らない時の確かめ方
- モニター側の音量と消音:モニター本体のメニューで音量が0になっていたり、消音になっていたりすることがあります。PCの音量とは別に設定があります
- モニターの音声の入力:機種によっては、メニューで「どの端子から来た音を鳴らすか」を選ぶ項目があります。映像をHDMIでつないでいるのに、音声の入力が別の端子になっていると鳴りません
- 途中の機器:変換アダプタやドッキングステーションを通していると、音が通らない組み合わせがあります。いったんPCとモニターを直接つないで試すと、原因を絞り込めます
- イヤホンが差さっていないか:モニターのイヤホン端子に何か差さっていると、スピーカーからは鳴らない機種があります
メニューの名前や項目の位置は機種によって違います。取扱説明書(メーカーのサポートページ)で、音声の設定の項目を確かめてください。
外付けのスピーカーにする時の、つなぎ方の選択肢
外付けにする場合、スピーカーをどこにつなぐかで使い勝手が変わります。PCに直接つなぐ方法と、モニターのイヤホン端子から出す方法があります。
| つなぐ先 | よい所 | 気をつける所 |
|---|---|---|
| PCのUSBやイヤホン端子 | PCの音量で操作しやすい | PCを替えるとつなぎ直す |
| モニターのイヤホン端子 | ゲーム機など複数の機器の音をまとめられる | 音量調整の可否・方法は機種による |
| Bluetooth | 線が要らない | わずかな音の遅れが出る場合がある |
ゲーム機とPCを1台のモニターで使い分けているなら、モニターのイヤホン端子から外付けのスピーカーにつなぐと、入力を切り替えるだけで音もついてきます。PCだけで使うなら、PCに直接つなぐほうが設定は単純です。
アプリごとに音の出力先が違うこともある
PC全体の出力先をモニターにしても、アプリが別の機器を選んでいると、そのアプリの音だけ違う所から出る場合があります。特定のアプリでだけ聞こえない時は、アプリ内のスピーカー選択と音量、Windowsの音量ミキサーの出力先を確認してください。
いくつもの設定を一度に変えると、どの変更が効いたのか分からなくなります。まずPC全体で短い音を再生し、次に使いたいアプリで同じように確認します。全体で鳴らないのか、アプリだけ鳴らないのかを分けてから、出力先を一つずつ変えると、相談する時にも状況を伝えやすくなります。
別のPCやゲーム機もつないでいる場合は、モニターの入力を切り替えた時に、音声もその入力へ切り替わる設定かを見ます。USBや別の音声ケーブルで音だけ送っている組み合わせでは、映像の入力と音声の入力が別に選ばれる機種があります。画面が映ることだけで、同じ機器の音が選ばれているとは判断できません。
音が出るようになったら、いつもの座る位置と音量で声や通知を聞いてみます。最大音量にしないと聞き取れない、音が割れる、といった場合は、音質モードや接続先を確認し、それでも用途に合わなければ外付けを検討してください。音量の数字だけで性能を比べるのではなく、自分の使い方で足りるかを決めます。
改善しない時は、PCとモニターの型番、接続した端子、途中のアダプタ、出力先の表示名、別のアプリで音が出るかを書き留めてサポートへ伝えます。端子を差し替えたり電源を入れ直したりする手順は、取扱説明書(メーカーのサポートページ)に従ってください。
買う前に決めておくと迷わないこと
これからモニターを選ぶなら、「音をモニターで済ませたいか」を先に決めておくと選びやすくなります。済ませたいならスピーカー内蔵の機種、外付けにするつもりなら、音声出力端子とスピーカー側の入力、別途電源が必要か、音量をどこで操作するかを確かめます。スピーカーが付いていない機種のほうが、同じ画面の性能で選択肢が広がる場合もあります。
すでにスピーカー内蔵のモニターを持っていて、音に物足りなさを感じているなら、いきなり買い替える前に、モニターのメニューで音量や音質の設定を見直してください。音のモードを選べる機種もあります。それでも足りなければ、外付けを足すのが手軽です。
反対に、外付けのスピーカーをすでに持っている人は、内蔵スピーカーの有無を条件から外して選べます。


