Core Ultraとは?Core iシリーズとの違い
「Core i5」「Core i7」に慣れていると、店頭で見かける「Core Ultra 5」「Core 5」はどれが何に当たるのか分かりにくく感じます。Intelの新しい名前の付け方と、選ぶ時に見るところを整理しました。
結論:Intelは2023年に新しい命名体系を発表し、以降の対象製品へ「Core Ultra」と、iの付かない「Core」を導入しました。Core iが付く製品もあるため、一斉に名前が変わったわけではありません。Core UltraにはAI処理用の部品(NPU)が入っており、新しい世代の設計が使われています。i5・i7の感覚で選ぶなら、Ultraかどうか・シリーズの番号・後ろの段階(5・7など)の3つを分けて読むのがコツです。
名前が変わったのは2023年
Intelは2023年に、CPUの名前を変えると発表しました。それまでの「Core i3・i5・i7・i9」から「i」を外し、新しい設計の上位製品に「Ultra」を付ける形です。
| 以前の名前 | 新しい名前 |
|---|---|
| Core i3・i5・i7・i9 | Core 3・5・7など(iなし。製品系統で展開は異なる) |
| (該当なし) | Core Ultra 5・7・9 |
5・7・9という数字は、同じシリーズの中での段階を表します。この考え方はCore i5・i7と同じで、数字が大きいほど上の段階です。段階ごとの向き不向きは「Core i3・i5・i7の違い」の記事で整理しているので、ここでは名前の読み方に絞ります。
Core Ultraに入っている「NPU」
最初のCore Ultra(シリーズ1、開発名Meteor Lake)は、2023年12月14日に発表されました。IntelのPC向けCPUとして初めて、AI処理用の部品であるNPU(Intelの呼び名はIntel AI Boost)を内蔵しています。
NPUは、背景をぼかすビデオ会議の機能や、文字起こしのようなAIを使う処理を、CPUやグラフィック機能の代わりに受け持つ部品です。少ない電力で動かせるのが特徴で、ノートPCの電池の持ちにも関わります。NPUを使うかどうかはアプリによって違うので、使いたい機能がNPUに対応しているかは、アプリの説明で確かめてください。
シリーズ番号と末尾の記号を分けて読む
Core Ultraは型番の先頭の数字がシリーズを表し、1はシリーズ1、2はシリーズ2、3はシリーズ3です。下の表はシリーズ1・2の読み方の例です。最新製品の一覧ではないため、売り場の型番はIntelの製品ページでも確かめてください。
| 型番の例 | シリーズ | 主な使われ方 |
|---|---|---|
| 100番台 | シリーズ1 | ノートPC |
| 200V | シリーズ2(開発名Lunar Lake) | 薄型ノートPC |
| 200H・200U | シリーズ2 | ノートPC |
| 200S | シリーズ2 | デスクトップPC |
シリーズ2のうち200Vは、Intelの公式の資料でNPUの性能が最大48 TOPSと示されています。TOPSは一定の条件での演算量を示す指標です。Core Ultraという名前だけで、Copilot+ PCの条件を満たすとは判断できません。AI機能を重視してCore Ultraを選ぶなら、シリーズと後ろの記号まで見て、NPUの性能を製品ページで確かめるのが近道です。
iの付かない「Core 5」はどう考える?
「Core 5」のように、Ultraもiも付かない名前もあります。これは新しい名前の体系に入った製品ですが、Ultraの付く製品とは別の系統です。名前だけでは、NPUがあるか、どの世代の設計かは分かりません。
売り場で「Core 5」と「Core Ultra 5」が並んでいたら、数字が同じでも別物だと考えてください。比べる時は、Intelの製品ページで次の点を見ます。
- コア数とスレッド数
- NPUの有無(製品ページの「Intel AI Boost」などの記載)
- 発売の時期
- 内蔵グラフィックの種類
Core iのPCはもう選ばない方がいい?
そうとは限りません。Core iのPCは今も売られていて、文書作成や調べもの、動画を見る使い方なら困らない機種もあります。気をつけたいのは、同じ値段帯で新しい世代と古い世代が並んでいる時です。名前が変わったことで、どちらが新しいかが分かりにくくなっています。
名前を読み分けたら、使うアプリの条件とPC全体の構成を確認します。発売時期とコア数だけでは、異なる設計のCPUの速さを順位付けできません。
売り場で見かける並びの例
同じ売り場に、Core i5のPC、Core 5のPC、Core Ultra 5のPCが並んでいることがあります。名前の「5」がそろっていても、発売の時期や設計の世代はばらばらです。値札の横の仕様表でCPUの型番を確かめ、Intelの製品ページで発売の時期とNPUの有無を見比べると、どれが新しいかが分かります。
比べる時は、CPUだけでなく、メモリの容量や画面の質など、ほかの条件もそろえて見ることが大切です。CPUが新しくてもメモリが少ないと、使い心地はそれほど変わらない場合があります。
よくある質問
Q. 「Intel AI Boost」とは何ですか?
IntelがCore Ultraに内蔵したNPUの呼び名です。製品ページでこの記載があれば、NPUを積んでいると分かります。
Q. Core Ultra 5はCore i7より速いですか?
比べる型番の世代によって変わります。段階の数字だけでは決まらないので、両方の製品ページでコア数や発売時期を並べて見てください。
Q. Core UltraのPCならCopilot+ PCですか?
Core Ultraであることだけでは決まりません。Copilot+ PCにはNPUの性能のほか、メモリやストレージの条件もあります。製品ページに「Copilot+ PC」と書かれているかで確かめるのが早道です。
Q. デスクトップ用のCore Ultraもありますか?
シリーズ2には、デスクトップ向けの200Sがあります。
Q. 型番の後ろの記号(VやH、Uなど)は何を表しますか?
シリーズ2では、200V・200H・200U・200Sのように、記号で製品の種類が分かれています。どの記号がどんなPC向けかは、Intelの製品ページで確かめてください。
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名前が変わっても、選び方の考え方は変わりません。Ultraの有無、シリーズ、段階、末尾の記号を読み分け、必要な機能は製品ページで確かめる。この順番で見れば、新しい名前に戸惑わずに選べます。CPUの段階やメーカーの違いをもう少し知りたい人は、次の記事も参考にしてください。


