一人暮らしのデスクの選び方|幅と奥行きの決め方

一人暮らしのデスクの選び方|幅と奥行きの決め方

ワンルームでデスクを選ぶとき、迷うのはデザインより寸法です。「大きい方が使いやすい」と「部屋が狭くなる」のあいだで、自分の物と部屋から幅と奥行きを決める手順をまとめます。

結論:幅は「机に常に置く物の横幅の合計+両手を広げる余白」、奥行きは「画面と目の距離」と「キーボードの手前の余白」から決めます。そのうえで、椅子を引いて立てる通路が部屋に残るかを確かめます。

寸法は「置く物」から逆算する

デスクの寸法をカタログの数字から選ぶと、届いてから「モニターと本を並べると狭い」「奥行きが足りずキーボードが手前にはみ出す」といったずれが起きがちです。順番を逆にして、まず机の上に常に置く物を書き出します。

ノートPC、外付けモニター、キーボード、マウス、照明、よく開くノートや教科書。これらの横幅と奥行きを、製品の仕様や実物をメジャーで測って控えておきます。ノートPCは画面を開いた状態の奥行きを測るのがコツです。画面の傾け方によって後ろに必要な空間が変わるため、実際に使う角度で確かめてください。

ここで出た数字が、デスクに最低限要る広さの下書きになります。食事や趣味にも同じ机を使う予定なら、その分もここで足しておきます。

幅の決め方:横に並べる物の合計+余白

幅は、横に並べる物の幅を足した合計に、左右の余白を加えて考えます。たとえば、ノートPCの横にモニターを並べる人は、両方の幅の合計が出発点です。マウスを動かす範囲は、今の机でふだんどおりにマウスを動かしてみて、手が物に当たらずに動ける幅を測り、キーボードの利き手側に足しておきます。

紙の資料を広げる作業が多い人は、資料を置く場所を画面の横に取るか、手前に取るかで必要な幅が変わります。横に置くなら幅、手前に置くなら奥行きを足します。どちらで作業する癖があるか、今の机で一度確かめてから決めると失敗が減ります。

幅を欲張りすぎない理由

幅の広い机は、空いた面に物が増えていきやすいという面もあります。ワンルームでは、机の幅がそのまま壁1面のかなりの部分を占めます。合計+余白で出た幅より大きくするときは、増えた面に何を置くのか、置かないのかを先に決めておくと、部屋の圧迫感をおさえられます。

奥行きは画面との距離で決まる

奥行きは、幅よりも使い心地に効きます。奥行きが浅いと、画面が目に近くなり、キーボードが机の手前ぎりぎりに来て、腕を置く場所がなくなります。

考える順番は、①画面を置く位置、②キーボードの位置、③キーボードの手前に前腕を休める余白、の3つです。画面と目の距離は、画面の大きさや見え方で心地よい距離が人によって違います。今使っている環境で、楽に見える距離をメジャーで測っておくと目安になります。厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」にも、画面との距離や画面の位置の考え方が示されているので、購入前に画面を置く位置と、脚を動かせる天板下の空間を確かめる参考になります。

モニターアームを使うと、画面を机の奥の端より後ろへ逃がせる場合があり、浅い机でも距離を取りやすくなります。ただし、取り付けには天板の厚みや形の条件があります。

反対に、奥行きが深すぎる机にも気をつけたい点があります。壁際に置いたとき、奥の方に手が届きにくく、使わない物の置き場になりがちです。ワンルームでは、深い机はそのまま床の通路を削ります。目から画面までの距離は、そのまま天板の奥行きにはなりません。座る位置、モニター台座、手前の余白を一緒に再現して寸法を決めると、部屋の広さと使い心地のつり合いが取りやすくなります。

部屋に置いたとき、通れるか

机の寸法が決まったら、部屋の側から確かめます。見落としやすいのは、椅子を後ろに引いて立ち上がるための余白です。机の手前から、椅子を引いた背もたれの後ろまでを測り、その後ろにまだ人が通れる幅が残るかを見ます。ここが足りないと、立つたびに椅子をベッドや壁にぶつけることになります。

  • ドアの開く範囲、クローゼットの扉の開く範囲に、机や椅子がかからないか
  • 窓の前に置く場合、カーテンの開け閉めや窓の開閉ができるか
  • コンセントの位置が机の近くにあるか(遠いと延長コードが通路を横切る)
  • エアコンの風が直接当たる位置ではないか

床にマスキングテープで机と椅子の外形を貼ってみると、数字だけより実感がつかめます。1日そのまま過ごしてみて、通りにくさを感じないかを見るのがおすすめです。

見落としやすい「脚」と「運び込み」

幅と奥行きが同じ机でも、脚の付き方で使い心地は変わります。天板の下に引き出しや幕板(脚どうしをつなぐ板)があると、座ったときに膝や太ももが当たる場合があります。カタログの外寸だけでなく、天板の下の空き(脚と脚のあいだの幅と、床から天板の裏までの高さ)を見ておくと、椅子の座面を上げたときにも困りません。

脚が四隅にある机は、壁際でも左右どちらにも椅子を寄せやすい作りです。片側に引き出しの箱がある机は、収納は増えますが、足を置ける範囲が狭くなります。足を組む癖がある人や、フットレストを使う人は、足元の広さを優先した方が楽に座れます。

もう一つは、部屋まで運び込めるかどうかです。組み立て済みで届く机は、玄関のドア、廊下の曲がり角、エレベーターを通れるかを、届く前に測っておきます。組み立て式なら箱の大きさで通るかを見ればよい一方、組み立ての手間と、ねじ締めの道具が要ることも頭に入れておきましょう。引っ越しの多い人は、分解して運べる机かどうかも選ぶ理由になります。

狭い部屋で広さを補う工夫

寸法を詰めた分は、上下の空間で補えます。モニター台を使って画面の下にキーボードをしまえるようにする、棚付きのデスクにして小物を上段へ逃がす、といった方法です。天板の上の面積を増やすのではなく、使う物の置き場所を分けて考えます。

折りたたみ式やキャスター付きの机は、使わない時間に動かせるのが利点です。一方で、たたむたびに上の物をどける手間がかかり、脚の作りによっては揺れやすいものもあります。毎日長く使うなら固定の机、ときどき使うなら動かせる机、と使う時間で分けるとよいでしょう。

寸法が決まったあとに見ること

幅と奥行きが決まったら、高さと椅子の相性、天板の素材、配線の通し方へ進みます。机の上に何から揃えるかの全体像は、デスク環境の整え方完全ガイドにまとめています。狭い部屋での配置の例は、在宅ワークのデスクレイアウト実例と作り方も参考になります。

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