キーボードとマウスの置き場所|手前の余白とキーボードトレイ

キーボードとマウスの置き場所|手前の余白とキーボードトレイ

キーボードとマウスは、買い替えるより先に、置き場所を変えるだけで楽になることがあります。この記事では、机の上のどこに置くか、机の高さが合わない時にキーボードトレイを使うかどうかを、確かめる順に並べます。

見る順番:1. 肘の高さと机の高さを比べる 2. 手前の余白を決める 3. キーボードの中心を体の正面に合わせる 4. マウスをキーボードのすぐ横に置く 5. それでも高い時にキーボードトレイを考える。

まず肘の高さと机の高さを比べる

置き場所を考える前に、椅子に座った状態で、肘の高さと机の天板の高さを比べます。肩の力を抜いて腕を下ろし、肘を曲げた時に、手が自然に来る高さがキーボードを置きたい高さです。

米国の労働安全衛生局(OSHA)の作業環境の手引きでは、肘を体の近くに置き、90度から120度くらいに曲げた姿勢を、楽な姿勢の目安として挙げています。キーボードの操作面が肘より高すぎると、肩が上がったり、手首を反らせたりしながら打つことになります。

椅子の高さを変えられるなら、まず椅子で合わせます。椅子を上げた結果、足が床につかなくなる場合は、足の置き場を足す方法もあります。体に合わせる小物の話は別の記事で扱うので、ここでは「机の上の置き場所」に話をしぼります。

手前の余白はどれくらい残すか

キーボードを机の手前の端ぎりぎりに置くと、手首が天板の角に当たったり、手首を浮かせたまま打ち続けたりすることになります。反対に奥へ置きすぎると、腕を前に伸ばした姿勢が続き、肩が疲れやすくなります。

目安は、キーボードの手前に、手のひらの付け根が乗るくらいの余白を残すことです。打つ時は手首を軽く浮かせ、手を止めた時に手のひらを休められる場所がある、という形です。この余白の幅は手の大きさやキーボードの厚みで変わるので、数日使って、肩と手首のどちらに疲れが出るかで前後に調整してください。

厚みのあるキーボードは、手前の余白だけでは手首が反りやすくなります。そういう時は、キーボードの奥の脚を立てるより、たたんだまま使うほうが手首がまっすぐに近づく場合があります。

キーボードの中心はどこに合わせる?

意外と見落としやすいのが、左右の位置です。テンキー付きのキーボードを机の中央に置くと、文字を打つ部分が体の左にずれます。体をひねったまま打つ形になるので、肩や腰に負担がかかりやすくなります。

合わせるのは、キーボード全体の中心ではなく、ふだんよく打つ文字のキーの中心です。目安としては、文字キーの中央付近を体の正面に合わせ、両肘を体の近くに置けるかを確かめてください。配列や体格で変わるため、特定のキーだけを基準に決める必要はありません。モニターの中心も同じ線の上にあると、首を振らずに済みます。

ノートPCを外付けのキーボードと一緒に使う場合は、ノートPC本体をどこに置くかも決めておきます。本体のキーボードを使わないなら、使う画面を正面に置ける位置へ調整すると、手前に外付けのキーボードとマウスを置く場所が空きます。本体を体の正面に置いたまま、その手前に外付けのキーボードを足すと、キーボードが手前の端まで押し出され、余白がなくなりがちです。

左右の位置を決めたら、キーボードがずれないかも見ておきます。打っているうちに少しずつ動いてしまう時は、裏の滑り止めの状態を確かめるか、下に薄いマットを敷くと、決めた位置にとどまりやすくなります。

マウスはキーボードのすぐ横へ

マウスは、キーボードと同じ高さで、すぐ横に置くのが基本です。キーボードから離れた場所に置くと、マウスを持つたびに腕を外へ伸ばすことになり、肩が開いた姿勢が続きます。

右手で使う場合、テンキーのぶんだけマウスが外へ遠ざかります。テンキーをあまり使わないなら、テンキーのないキーボードにするとマウスを体に近づけられます。マウスは、腕を遠くへ伸ばさず操作でき、必要な動きを妨げない広さを確保します。マウスパッドを使う場合は、パッドの端がキーボードの下に潜り込まない位置に置くと、キーボードが傾かずに済みます。

気になること 見直す場所
肩が上がる 机か椅子の高さ、キーボードトレイ
手首が痛む 手前の余白、キーボードの脚
体がねじれる キーボードの左右の位置
腕が外へ開く マウスとキーボードの間隔

机が高すぎるならキーボードトレイ

椅子を上げられない、机の高さも変えられない、という時に役立つのがキーボードトレイです。天板の下に取り付けて、キーボードを天板より低い位置に置けるようにする棚のような部品です。OSHAの手引きでも、机や椅子をうまく調整できない場合の手段として挙げられています。

選ぶ時に見たいのは、キーボードとマウスが両方乗る幅があるかどうかです。キーボードだけが下がってマウスが天板に残ると、両手の高さがそろわず、かえって疲れやすくなります。高さや角度を変えられるものなら、体に合わせて細かく直せます。

取り付けの前に天板の下を測る

キーボードトレイは天板の下にねじや金具で取り付けるので、買う前に天板の下を確かめます。見るのは、天板の厚み、取り付けられる平らな部分の奥行き、天板の下にある補強の枠や引き出しの位置です。枠や引き出しがあると、付けられないことがあります。

もうひとつは膝の高さです。トレイの分だけ天板の下が低くなるので、座った時に膝や太ももが当たらないかを確かめます。昇降デスクや天板が薄い机では、取り付けの可否や方法が製品によって違います。取り付けられる天板の条件は、取扱説明書(メーカーのサポートページ)で確かめてください。

まとめ

キーボードとマウスは、肘の高さに合わせ、手前に手のひらが乗るくらいの余白を残し、よく打つキーを体の正面に、マウスをそのすぐ横に置くのが出発点です。机が高くて合わない時は、キーボードトレイで手元だけを下げる方法があります。

置き方を変えても痛みやしびれが続く時は、作業を中断し、医療機関などに相談してください。

机全体の配置は在宅ワークのデスクレイアウト実例と作り方、手首や足を支える小物は疲労を減らすデスクの小物で紹介しています。

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