モニターのドット抜けとは|見つけ方と保証の確かめ方
新しいモニターをつないだら、画面のどこかに小さな点が残って見える。そんな時に疑うのがドット抜けです。故障なのか、保証で交換してもらえるのかは、点の種類とメーカーの条件で変わります。
結論:届いたらすぐ、単色の画面を表示して点が無いかを確かめてください。ドット抜けを交換の対象にするかどうか、何個からを対象にするかはメーカーや販売店ごとに違います。見つけたら写真を撮り、保証の条件を読んでから問い合わせると話が早く進みます。
ドット抜けは「画素の一部が言うことを聞かない」状態
液晶の画面は、細かい点(画素)の集まりでできています。一つの画素は、赤・緑・青の小さな点の組み合わせで色を出します。このうちの一部が正しく光らなくなったものを、まとめてドット抜けと呼んでいます。
| 呼び方 | 見え方 | 目立つ背景 |
|---|---|---|
| 黒い点(滅点) | 光るはずの所が暗いまま | 白や明るい色の背景 |
| 明るい点(輝点) | 赤・緑・青・白などの点が光ったまま | 黒や暗い色の背景 |
黒い点は明るい画面で、明るい点は暗い画面で目立ちます。どちらも、ふだんの作業では気付かないくらい小さいことがあります。そのため、届いた日に意識して探さないと、保証の受付の期間を過ぎてから見つかることがあります。
ゴミや汚れと見分けるには
画面の表面に付いたホコリや、保護シートの気泡も、小さな点に見えます。まずは次の順で、ドット抜けかどうかを確かめます。
- 表示を動かしてみる:ウィンドウを動かしたり、画面の色を変えたりしても同じ位置に点が残るか。表示と一緒に動くなら、ソフトや映像信号など、画素そのもの以外の原因も考えられます
- 表面を軽くふく:電源を切って、乾いた柔らかい布で軽くふきます。点が消えれば汚れです。強く押すと画面を傷めるので、力は入れないでください
- 見る角度を変える:見る角度を変えた時の見え方だけで断定せず、清掃後の単色表示や、機種に内蔵された診断機能とあわせて確認します
単色の画面で探す手順
ドット抜けを探すには、画面いっぱいに一つの色を表示します。何も表示されていない部分が多いほど、点を見つけやすくなります。
- 白・黒・赤・緑・青の5色を、順に画面いっぱいに表示する
- 画面を少し離れた位置から全体で見たあと、近づいて端から順に見ていく
- 部屋を少し暗くすると、黒い背景で明るい点が見つけやすい
機種に単色を表示する診断機能があれば、取扱説明書(メーカーのサポートページ)の手順を先に確認してください。単色を表示するには、画像編集のソフトで一色の画像を作って全画面で開く方法もあります。ウェブ上の確認用のページを使う方法もありますが、知らないサイトでソフトを入れる必要があるものは避けてください。表示するだけなら、ソフトを入れる必要はありません。
点が見つかったら、どの色で、画面のどのあたりに、いくつあったかをメモしておきます。スマホで写真を撮っておくと、問い合わせの時に伝えやすくなります。画面の点はカメラに写りにくいので、近づいて何枚か撮るとよいです。
保証で交換してもらえるかは、メーカーの条件次第
液晶のパネルはとても細かな画素の集まりでできているため、メーカーによっては、取扱説明書や保証の規定で「一部の画素が光らない、または光ったままになることがある」と断り書きを入れています。このため、点が1つあっただけでは交換の対象にならない場合があります。
一方で、一定の数や条件を満たせば交換や修理の対象にする、と定めているメーカーや、明るい点など特定の種類に限って交換を保証する制度を設けているメーカーもあります。条件の書き方は様々で、次のような点で違いが出ます。
| 違いが出る点 | 見るべき所 |
|---|---|
| 黒い点と明るい点のどちらを対象にするか | 保証の規定の「画素」「ドット」の項目 |
| 何個から対象にするか | 同じ項目の数の条件 |
| 画面の中央と端で扱いが違うか | 位置の条件の有無 |
| 受け付ける期間 | 購入日からの期間の定め |
| 販売店の初期不良の扱い | 販売店の返品・交換の規定 |
条件は機種や時期によっても変わることがあるため、買ったモニターのメーカーのサポートページと、販売店の規定の両方を確かめてください。
問い合わせる前に用意しておくもの
- 製品の型番と製造番号(本体の背面や箱のラベルに書かれています)
- 購入日が分かるもの(領収書・注文の履歴)
- 点の数・色・位置のメモと写真
- ゴミや汚れではないことを確かめた手順
初期不良として販売店が受け付ける場合は、元の箱や付属品がそろっていることを条件にしていることがあります。届いてすぐは箱を捨てずに取っておくと、交換の話になった時に慌てません。
交換の対象外だった時、どう付き合うか
条件に当てはまらず交換できなかった場合でも、点が画面の端にあって作業の邪魔にならないなら、そのまま使う選択もあります。気になる位置に点がある時は、よく使うウィンドウの配置を少しずらすだけで、意識しなくなることもあります。
これから買う場合は、ドット抜けの扱いを販売店やメーカーの規定で先に確かめておくと安心です。届いた日に確かめる習慣を付けておけば、受付の期間内に相談できます。
使っているうちに点が増えたら
届いた時には無かった点が、使っているうちに現れることもあります。この場合は、届いた時の初期不良とは扱いが分かれることがあり、メーカーの保証期間の中かどうか、保証の規定でドット抜けをどう扱っているかで対応が変わります。
点が少しずつ増えていく、線のように並んで現れる、画面の一部が暗くなる、といった変化は、ドット抜けとは別の不具合の可能性があります。こうした時は、点の数や現れた時期を記録し、メーカーのサポートに相談してください。自分で画面を押したり、分解したりするのは、保証が受けられなくなるおそれがあるので避けてください。
中古や譲り受けたモニターの場合は、保証が引き継げるかどうかもメーカーによって違います。受け取った時点で単色の画面を表示して確かめ、点がある場合は譲ってくれた人や販売店に、その場で伝えておくと話がこじれません。
保証の相談をする前に、画面を強く押したり、たたいたりして直そうとするのは避けてください。ほかの画素まで傷めてしまうと、元の点よりも状態が悪くなることがあります。


